傷心の一時帰国となってしまった日本から、セントルイスに9月の半ばに戻ってきた。
空港の駐車場にとめておいた、家財道具一切を搭載した愛車に乗り、
次の目的地のモンタナ州へ早速向かう。
途中、寄り道をして、知り合いのところへ寄ったりしたので、4日間かかったが、
夏の移動だったので、これといったトラブルもない、スムーズな道中だった。
今回働くのは、モンタナのビリングズという町。
実は、この町の病院で半年ほど7年ほど前に働いていたことがあった。
さらにいえば、今回働くのも、その時と同じ病院である。
(この病院で働く経緯、そして去った経緯についてはそれなりにいろいろあって、
過去の投稿に書いたので、よろしかったら読んでください。)
就職イベントに参加する 〰 続・就活で起きた奇跡 ③
一陽来復 〰 続・就活で起きた奇跡 ④
6か月先は闇 (前編)
6か月先は闇 (後編)
今ひとたびの就活 (前編)
今ひとたびの就活 (後編)
人生はローラーコースター
新しい出発と、罪悪感と
まさかこの町に戻ってきて、この病院でもう一度働くことになろうとは、
夢にも思ってみなかったから、人生って本当に何があるかわからない、とは言ったものだ。
7年ぶりの町の印象は、
「全然変わってないな」だった。
コロナ渦を経て、他州からの移住者が激増して、
人口がかなり増えたと聞いていた。
だが、街並みや雰囲気はほとんど何も変わっていなかった。
というか、コロナのために閉店しまったりした、
住んでいた当時のお気に入りの店もあったりして、
私にとっては、町が発展ではなく、退化してしまったような気がした。
とはいっても、それはささいな差で、全般的な印象としては、
とにかく変わってないな、というのに尽きた。
勝手知ったる街並みが良くも悪くも変わってしまったのをみると、
感傷的な気持ちになるが、
7年もたって、全く変化がないのを目の当たりにしても、
何とも言えない、重苦しい、やり場のないような気持ちになった。
職場の病院は、トラブルがいろいろあった前回の病院とは違って、
可もなく不可もなく、平和に働くことができたのはよかった。
それなりに都会だったセントルイスに比べて、
ビリングズは特に行くところも、やることもなく、
日々働き、休むだけで、
そうすると、自然と自分と向き合うことになった。
そして、内面の変化を知ることになる。
それは、今までそれなりにあった看護の仕事へのやる気が無くなっていたということだった。
モンタナ 2023年9月 〰 2024年1月

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