人生はローラーコースター

アメリカ看護師関連

なかなか返事をくれないネブラスカの病院に未練を残しつつも、

サクッと内定を出してくれた、サウスダコタの病院のオファーをいよいよ正式に受けようとしたその時にだった。

ニューオーリンズにある病院のリクルーターから、求人のメールを受け取った。

この期に及んでだったが、私はとっさに、あまり考えずに、そのメールに返信した。

同様なメールはこれまでにも受け取っていて、こちらが返事しても、それに対してのリアクションはほとんどないことが多かった。

リアクションがあって、電話面接にこぎつけたとしても、そこで終わってしまうのが常で、ほとんど期待することはできなかった。

ただ、ニューオーリンズというそれなりの有名で大きな町、というのが、サウスダコタに引っ越すことになる身としては、

ことさらひきつけられてしまったのだった。

 

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そして、その翌日、とんでもないことが起こった。

なんと、そのニューオーリンズの病院のリクルーターから、電話がかかってきたのだ。

嬉しい驚きであったが、全くの想定外だったので、激しく私は動揺してしまった。

そんな中、リクルーターから基本的なスクリニーング的な質問をされ、(正看免許はどの州のを持っているのか、看護学士は持っているのか、正看の職歴は何年か、などといった)最後には、後で人事の担当からまた連絡します、との旨、伝えられる。

リクルーターからの電話を受けたのは、既に午後3時頃で、終業の時間に近づいていたため、その日はそれで終わった。

それで、翌朝、本当に人事の担当の人から電話がかかってきた。

昨日のリクルーターからは、病院の全体の紹介や説明などをしてくれたが、

今日の人事の担当者からは、私の希望、経験などをヒアリングした上で、どの部署の求人に応募すればいいのかを

教えてくれた。

一般病棟を勧めてくれ、その部署の業務内容やベッド数などを説明してくれた。

そして、もし興味があるなら、電話面接をセッティングしたいのだが、と言われて、

すかさず、はい、と返事する。

すると、明日、一般病棟のマネージャーの予定が空いているけど、大丈夫か?と言われて、

ダメという理由もないので、大丈夫です、お願いします、と答えた。

それで、電話面接の時間や、マネージャーの方の名前と連絡先、そしてその人事担当者の連絡先などを教えてもらい、電話は終わった。

あまりの急展開に、現実感がなかなか湧いてこなかったが、とりあえず翌日の電話面接に備えて、

練習することにした。

幸い、今回の就活では、電話面接はこの頃までにはだいぶ数をこなして場数をふんでいたので、だいぶ慣れてきてはいた。

とにかく、最善をつくすしかない。

電話面接の時間は、確か午前11時だった。

11時ちょうどから5分後ぐらい遅れて、マネージャーから電話がかかってきた。

最初に、少し遅れたことを謝罪してくれた後、面接はなごやかな感じで始まった。

声の感じから、マネージャーは思ったよりもだいぶ若い女性で、ひょっとしたら私よりも年下なのでは、

という印象をもった。

質問内容も奇をてらうようなものも全くなく、ごくごく普通のものばかりで、

なんとか、私なりにちゃんと答えることができた。

そして、「職場見学に来られるかしら?」と、最後に聞かれた。

来たい気持ちはあるけれど、今、自分がいるのはモンタナ州なので、厳しいです、と答えると、

ああ、なら仕方ないわね。普通は職場に実際来てもらって、自分に合うかどうかを判断してもらって決めてもらうのだけど、そういうことなら、そのまま、オリエンテーションに来てくださいね。

。。。。

え、それって、私、雇われたってことですか???

リクルーターからのメールを受け取ってから、たった3日。

たった3日、一回の15分ぐらいの電話面接で、ニューオーリンズの病院のポジションを、こうして私はゲットしたのだった。

電話を切ってからも、あまりの展開に、なかなか現実味がわかず、信じることができないでいた。

しかし、数時間後、人事の担当者からジョブオファーのメールが来たことで、これが夢ではなく、現実であることの確証を得たのだった。

オファーに返答するなり、畳みかけるように、引っ越しの案内、福利厚生の案内、健康診断の連絡などが立て続けになされ、こうして驚くほどの短い時間で、私の人生は突如、ニューオーリンズへ向けられることになったのだった。

約2か月の今回の転職活動。

その最後のたった3日間で、急展開のグランドフィナーレを遂げたのであった。

 

 

 

 

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