人材紹介会社が主催した、地方の病院への就職ツアーに参加し、
夕食の歓迎会の際、口頭で内定をもらえたところまで、前回の記事で書いた。
就職イベントに参加する 〰 続・就活で起きた奇跡 ③
文字通り夢心地で宿泊先のホテルへと戻ったのだが、嬉しい気持ちはあるものの、今一つ現実感に欠けていた。
これまでどんなに好感触を感じることがあっても、結局は内定をもらえなかったのだ。
なので公式にオファーをもらえるまでは、安心することはできなかった。
翌日、午前中に他の参加者たちとホテルのシャトルバスで空港へ向かい、その小さな町を後にした。
デンバーの空港で、ニューヨーク行きの飛行機への乗り換えを待っている時だった。
メールのPDFの添付ファイルで、内定を受け取ったのだった。
ついに、念願の病院への就職がかなったというのに、ここまで来ても、実感がさほどなかった。
昨夜からと同じで、嬉しいことは嬉しいものの、強烈にこみ上げてくる歓喜とか興奮などとは全く無縁だった。
しかし、家族や親しい友人、そしてお世話になっている先輩たちに内定が取れたことを知らせることができたのは、心から嬉しかった。
欲しくてたまらなかった病院の職が得られただけでなく、
病院は引っ越し代と、数十万円ほどの3年契約のボーナスまでくれると言ってくれている。
面接に落ち続けたり、待遇の悪い職場で働き続けて、看護師としての自分の自己評価に対し、
常に懐疑的になっていた私にとっては、お金をもらえるということ自体ももちろんありがたかったけれど、
それ以上に、自分の価値をこうして認めてもらえたことが、何よりもうれしかった。
引越しまでは2か月弱の猶予があった。
その間、アパートの大家さんに仕事の都合で引っ越すことになった旨連絡したり、
車を四駆のRVに買い替えたりした。
アメリカ一番の都会から、一番の過疎地域に引っ越すことは不安も感じたが、希望の方が大きかった。
職場の仲間たちから素敵な餞別、寄せ書きを贈ってもらえた。
日本人のお友達からも、心のこもった見送りをしてもらえた。
感謝の念でいっぱいで、買い替えたRV車に荷物を積んで、ニュージャージーから3日かけて運転して、
北中西部の町へ、新しい仕事、生活を始めるべく、到着した。
「その後は、幸せに暮らしましたとさ…」
と、なることを疑わずにいたのだったが…
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コメント
はじめまして!私も在米、アラフォー、小梨です。もんのすごい田舎に住んでいます。就職おめでとうございます。Cutepineさんの新天地での生活の様子、楽しみにしています。いいことがたくさんありますように。
パン好きさん、
暖かいコメント、どうもありがとうございます!
同年代でシングルで地方に住まれているということで、
他にも頑張っている方がいらっしゃることがわかり、
勇気づけられました。
つたないブログですが、どうぞよろしくお願いします。