燃えつきて

日々

コロナ渦で多くの看護師が離職し、今ではもうすっかりパンデミックは収束しているというのに、当時辞めた看護師たちが復職していないので、人手不足になっているという。

私の知る限りでも、家族を守るために退職したり、またワクチン接種を拒否して辞めた同僚たちがいた。
そして、しばらくコロナ渦の中でも働いていたけれど、燃え尽き症候群になってしまって、そのまま辞めてしまった看護師が少なくないという。

パンデミックになるずっと前から、看護師を含めた医療従事者の燃え尽き症候群は問題にはなっていた。
なんだかんだと、今年でもう看護師になってから12年がたっていた。
前半の最初の6年間は、仕事を得ることもままならず、週に数日の非正規の仕事にしかつけない状態だったから、燃え尽きようもなかった。
後半の6年間も、学費ローンの返済に必死だったし、コロナ渦はかえってキャリアアップ、収入アップに繋がったこともあり、私の中では、燃え尽き症候群はどこか自分には縁がないと思っていた。
去年の後半に至るまでは…

こちらの記事に書いたように、

心境の変化

コロナが収束して、通常運転に戻ったICUで、
私は適応するのに手こずっていた。

同時に、仕事以外でも大きくストレスを感じることが続き、
精神的にもかなり弱っていた。

それまでは、新しい機器の操作を覚えたり、
新しい手技を習うのも苦なく、むしろ好奇心をもって取り組むことができていた。
SNSの看護師向きの学習コンテンツもチェックするのも、楽しみだった。

なのに去年の後半から新しいことをおぼえることに、気が進まなくなってきた。
そして今年になると、学習コンテンツはもちろん、業務上目を通さなければならない教材を見るのすら、拒否反応を起こすようになってしまっていた。

業務はなんとか続けることができていたけど、毎日が苦痛だった。
友人に話してみると、「疲れがたまって一時的なことかもしれないから、様子を見てみては」
と言われ、そうかもしれないと数か月待ってみたけれど、変化はなかった。

ここにきて、ああ、これは燃え尽き症候群になったのかも、
とようやく思うに至ったわけだ。

今現在は、トラベルナースとして働き続けているが、
今年になってそれから試行錯誤で、いろいろ試してはいるが、
方向がいまだに定まってはいない。

 

 

 

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