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中年の危機に向かい 〰精神編

公開日: : 日々, 語らせてくれ

前回の記事で、更年期を目前として様々な体調不良に向き合っていることについて書いたが、

中年の危機に向かい 〰身体編

身体面だけではなく、精神的な面でも壁にぶち当たる時期にもきていた。

おひとり様でいることの大きな弊害として、
どうしても周囲が見えなくなってしまうのだな、
というのをここ数年、しみじみと感じている。

子供がいれば、彼らの成長を通じて、
否が応でも、自分が年取っていくのを感じるだろうし。

パートナーがいれば、相手の変化を見て、
翻って、自分の変化も自覚できるだろう。

しかし、常に一人でいるとなると、
自分を客観的に見る機会など、
意識していても難しいだろうし、
ましてや、無意識だったら不可能である。

一人暮らしをするようになってから、
はや11年。

孤独や寂しさを感じることなく、
悠々自適なシングルライフを、楽しんできた。

一人暮らしになってからも、
自分の生活を確立するために、
数多くの転職、引っ越しをしなければならず、
無我夢中で走り続けてきた11年間だった。

なので、自分の変化というものを、
立ち止まってみるまでは、ほとんど自覚してこなかった。

まだ自分が20代ぐらいだった頃。
年上の人たちを見て、
「ああこの人、まだ自分が若いつもりでいるんだな」
と、思うことがあった。

そう思っていた自分であったのに、
今まさに「まだ若いつもりでいる」人に、自分がなってしまっていたのだった。

こちらの記事に書いたように、

ノマドが定住していた時

気が付けば、同僚が自分よりも年下が多くいるようになってしまっていた。

頑張れば彼らについていける、と思っていた。

追いつけないのは、やはりICUの基準に自分がついていけないからだろうか?

と、自問したこともあって、確かにその面もあると思うのだけど、
確実に自分が年をとったということで、新しい知識や技術を取り込むのに、
昔と比べてスムーズにはいかなくなったんだな、と自覚せざるをえなかった。

若い頃から、何かと「イタい」存在ではあった。

しかし、若い時にイタくあるのと、
年取っててイタいのは、洒落にならない差がある。

普通の人だったら、
若さを失う代わりに、
円熟した人格、とかそういうのが身についていると思うのだが、
私にはついているわけはなく、
若いころと変わりなく、自分の至らなさを恥じるしかなかった。

そして。

念願だった、トラベルナースになることができ。
ICUでも働くことができ。
人生で最高額の家賃を払って、自分が住みたいアパートに住んだり。
車を新車で買い替えたり。

仕事の面、経済的な面では一定の成果を果たすことができた。

そして、さあ次はどうしょうか、と考え始めて、
再び、自分は若くないということを思い知らされる。

不動産を購入するにも。
リタイアに向けて、貯蓄するにも。

50才を目前とした自分には、まだ30代の人達にくらべて、時間も、そして、それを補える分の稼ぎもあるわけではなかった。

なので、これからの残りの人生に向けて、
どうしていけばいいかを、考えなければならなかったのだけれど、
今の時点でも全く、見通しがたたずにいる。。。

 

 

 

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