24時間、365日の仕事に就いて (後編)

アメリカ看護師関連

前回、日系企業をリストラされ、勢いで看護学校に通うことになり、アメリカで看護師になったところまで話した。

24時間、365日の仕事に就いて (前編)

准看護師の学校を卒業し、国家試験を受け、合格して准看護師になった後、老人ホームに就職することなった。

 

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…なんて、さらっと書いたけど、実際はものすごく大変な就職活動をしてどうにか職をゲットできたのだった。

このへんの話は長くなるので、また別の機会に…

当然ながら、老人ホームは24時間、365日オープンしている。

病院が12時間の2交代制なのに対し、老人ホームは8時間勤務の3交代制が主流だ。

朝番が7時から15時。

夕番が15時から23時。

夜番が23時から7時。

という時間帯になっている。

私は中番の夕番からスタートした。

その後、朝番、夜番と全てのシフトを経験した。

看護師になる前は、コールセンターやレストランの仕事でシフトの仕事は経験したことはあったが、24時間の仕事は初めてだった。

働いてみて思ったのは、結構この勤務体制が自分は好きなのだな、と発見した。

働くことを置いても、昔から24時間動いているものが何故か好きだった。

コンビニ、24時間スーパー、24時間ファミレス。

若い頃、私は不眠症に悩んでいた。

みんなが眠っている中、一人目覚めているのはとても孤独でさみしかった。

遅番の後、コールセンターやレストランを閉めなければならないのが、わずらわしかった。

24時間オープンしているお店は、私をとてつもなく安心させた。

私以外の誰かが、目覚めていて活動しているのだ、と知ることができて。

老人ホームも常に誰かがいて、そこで働いていて、締めの作業をすることがない。

常に誰かと関われることができるというのは、私をさみしい気持ちから解放してくれた。

反面、24時間365日の仕事というのは、お巡りさんや消防士さんと一緒で、いかなる状況でも休めない、ということを意味する。

台風や大雪で電車が止まれば、普通の仕事だったら休業になるところだが、看護師はなんとしてでも出勤しなければならない。

普通の人が休める台風や大雪の日は、かえって忙しくなってしまうのだ。

ハリケーン・サンディが来て地下鉄が止まり、ガソリン不足でタクシーも走らなくなった日。

それでも休めなくて、徒歩で2時間かけて職場に行かなければならなかった。

さらには、高潮で避難してきた別の老人ホームからの患者さんも受け入れなければならなくなり、

死にそうなほど忙しかったのをおぼえている。

こんな大変なこともあるけれど、24時間、365日の仕事を私は嫌いではない。

 

 

 

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