昨年9月、ニューオーリンズの病院との2年間の雇用契約を終了した。
血と汗と涙の2年間ではあったが、こうして念願の「病院勤務2年間」の経験を手にできることになった。
この経験と肩書をもってして、私には長年やりたくて仕方ないことがあった。
それはなにかといえば、トラベルナースになることだった。
トラベルナースとは以前の記事でも幾度か触れさせていただいたが、
人手不足の病院へ、だいたいのケースで3か月単位の契約期間で
派遣されるナースのことである。
非正規雇用の匂いがぷんぷんするが、トラベルナースの場合、
福利厚生、健康保険などは派遣会社から保証される。
そして給料も、正社員で働くよりも高い場合が多い。
そんなわけで、非正規雇用には違いないが、
それなりにおいしい働き方としてみられている。
ただ助っ人として呼ばれることから、即戦力として通用しなければならず、
トラベルナースになるには、それなりの経験を積む必要がある。
それがだいたい2年から3年の経験と言われてて、
今回、ようやく私は該当することになったのだ。
老人ホーム・リハビリの看護師としては5年以上の経験はあったが、
トラベルナースの案件は、どうしても救急病棟のものがほとんどを占めているのだ。
なので、トラベルナースになるには病院勤務の看護師である必要があったのだ。
金持ちノマド 貧乏ノマド
こちらの記事で書いたように、私は一か所にとどまれない性分で、
これまで北米のいろいろな町に住んできた。
トラベルナースの存在を知ったのは、看護学生の時だった。
トラベルナースになれば、3か月ごとにいろいろな町に住める!
そう思うとワクワクした。
なってみたいな、と思ったものの、看護学校を卒業してから
病院へ就職できるまでには、おそろしい時間と苦労を経てからになってしまった。
幾度か失業したりして、食うや食わずの状態だった時もあり、
トラベルナースになるには、一時は不可能なことのように思えていた。
でも、こうして実際に自分がやりたかったことをかなえることができて、
感無量だ。
場所や時間にしばられないノマド生活に憧れるが、
私にはそれを実現できる技量が、残念ながらない。
だがトラベルナースになることで、制約はいわゆる「デジタルノマド」の人たちよりは多いものの、
「アナログノマド」として、それなりのノマド生活を送ることが可能になった。
そんなわけで、これからノマド生活、トラベルナースについていくつか記事を投稿していきたいと思っている。
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