トラベルナース~仕事開始までの手続き

アメリカ看護師関連

前回の記事で、日本に一時帰国中に
初めてのトラベルナースの仕事をゲットできた経緯を書いた。

トラベルナース~仕事を得るまで

しかし、そこから実際に仕事を開始するまでの手続きが、
想定外に大変だったのだ。

Sponsored Link


トラベルナースに限らず、新しい仕事を始める場合は、
無数の手続きをする必要がある。

主に税金絡みのものや、信用調査などだ。

ここらへんは、採用プロセスの一環として、
内定前に行われることもある。

この信用調査がくせ者で、こちらの場合は
以前の勤務先に問い合わせられるだけでなく、
元上司たちの連絡先を告げる必要があるのだ。

元上司が同じ職場にいてくれるなら、職場の番号を教えればいい。

しかし、ブラック職場ウォーカーで、
回転率の高い職場を渡り歩いてきた私のこと。

なので私のボスたちも、そんなブラックな職場を離れ、
早々に別の病院に働いているケースが多々だった。

そうなると、個人的な連絡先を持っていなければ、
どうにもならなくなる。

一人ぐらいなら何とかなるものの、
「以前の上司3人の連絡先」
なんてなると、人付き合いのない私にはとたんにハードルが高くなった。

SNSや人伝でどうにか以前の上司と連絡をとれたものの、
そこから彼女たちが信用調査に応じてくれるかは、
彼女たち次第である。

信用調査会社から、
「あなたの上司が電話に出てくれないのだけど」
なんて言われても、ボスたちには私に対して何の義理も何もないので、
彼女らをせっつくことなんて、私には到底できない。

そうなると、また別の上司を探したりする羽目になったりして、
本当にストレスだった。

ここまでは、私と派遣会社との事務手続きとなるのだが、
今後は派遣先の病院との個別の手続きに移る。

ストレスいっぱいの信用調査の手続きを何とか済ませたあと、
待っていたのは、いつまでたっても終わらない、オンライン教材の山だった。

トラベルナースとして一応経験者として雇われているわけだが、
各病院から、実際にどれだけ知識があるかを図るために、
看護技術や薬学などの、オンラインテストなどを課される。

テストだけでなく、防火対策や感染防止などの講座を
オンラインで受講しなければならなかったりする。

これも一つや二つならまだしも、膨大な数をこさなければならず、
まともにやったら全部で8時間かかるとかで、気が遠くなった。

日本からだとアクセスできないオンラインの教材もあったりで、
大変だった。

しかも結構タイトな締切を設定されるわで、移動中の身としては、
果たして無事に全部終わらせるかどうか、一時は心配になった。

オンライン教材をこなしながらアメリカに帰ると、
今度は健康診断の山だった。

費用は派遣会社と病院が負担してくれるのだが、
それゆえ、向こうの指定のクリニックで、指定の時間に受けろ、
ということになり、そうなるとスケジュールをやり繰りするのが
結構大変だった。

土地勘のない他州の派遣会社が指定するものだから、
ものすごく不便な場所にあるクリニックを予約されたりするのだ。

これらを、今度はニューオーリンズからニューヨークへの移動中にこなしたのだが、
とにかく、派遣会社の手際が悪かったので苦労した。

ただでさえ膨大な数をこなさなければならないのに、
間違いがあったりだとが、途中で、
「ああ、これもやってください」
と新たにやらなければならないことを、追加されたりする。

派遣会社だけでなく、病院の都合などもあったと思うのだが、
向こうの手際が悪いというのに、締切だけは変えずに守らせられたので、
なんだか納得できなかった

一番、こたえたのは土壇場で、桁違いに難しい教材を新たに追加されたことだった。

この教材が本当に難しく、ところどころにあるテストに合格しないと先に進めないのだが、
それになかなか合格できず、一日かけてもクリアできなかったりした。

こういうやっかいなものこそ、最初から示してくれれば、こちらもやり様があったものの、
最後の土壇場に言われ、しかも締切が一週間もなかった。

スタバで朝から晩までそのオンライン教材にかかりきりになり、もしこのまま終わらせられなかったなら
どうなるのだろう、と一時は絶望的な気分になったものだ。

3日間かかりきりでなんとか終了することはできた。

これで、仕事開始前の手続きはすべて済み、
後は仕事の初日を待つだけになった。

コメント