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カリフォルニア 2020年8月〰11月

公開日: : 最終更新日:2022/10/19 アメリカ看護師関連, 旅 / アナログ・ノマド, 日々

シアトル近郊の病院から正社員の内定をもらえたものの、
パンデミックの影響で信用調査が遅れているため、
予定したオリエンテーションが受けられなくなってしまった。

その間に無収入になってしまうため、迷った末に、
カルフォルニアのトラベルの仕事をすることになった経緯は、
前回の記事に書いた通りである。

旅を続けよう

 

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出発当日の時点でも、信用調査の結果はまだ出ていなかった。

ただもう、この期になると腹が座ってきた。

さらに、季節は夏を迎えたところ。

ここに来て、自分の中の救いようのない旅好き魂がでてきて、
カリフォルニアへの旅のわくわく感の方が、不安よりもはるかに勝ってきた。

カリフォルニアの目的地までは、行こうと思えば一泊二日で着くが、
時間的には余裕があったので、二泊三日でのんびり運転していくことにした。

一泊目は以前にも訪れたことのある、パワースポットのシャスタ。
二泊目はサンフランシスコ郊外の町に、それぞれ寄ることにした。

今回の赴任地は、サンタバーバラ郊外で、ちょうどサンフランシスコとロサンゼルスの真ん中ぐらいに位置していた。

ブドウ畑が広がる、
のどかな小さな町とのことだった。

サンフランシスコからは、これまで通ったことのなかった絶景とされる、
海沿いのPacific Coast Highwayを運転することにした。

噂にたがわず、それはそれは素晴らしい景色の連続で、
生涯のドライブでこれまでで一番と言っていいくらいの、至福の体験だった。

この時点で、旅を続けることを決めてよかったと思った。

その思いは実際にカリフォルニアの赴任地について働いてからも、正しいと判明する。

職場の病院と、町もろとも、これまで私が働き、住んできた中で一番小さかった。

しかし、腐ってもカリフォルニア。

30分も運転すれば、Costco, ホールフーズ、トレーダーズジョーといった私のお気に入りのお店がある。

さらに、日本人経営のラーメン店ですらあったのだ。

日々の買い物や用事を足すためのドライブも、いちいち絶景続きだった。

そこに住んで、生活すること自体が喜びだった。

病院での勤務も気のいい仲間たちに囲まれ、和気あいあいと勤めることができた。

仮住まいも病院から車でたった5分の距離で、とても快適だった。

働き始めて最初の週に、シアトルの病院から信用調査の結果が出たので、
次のオリエンテーションに来てくださいとの連絡があった。

今カリフォルニアで働いていて11月までの契約をしてしまった。
11月以降のオリエンテーションに参加することはできるだろうか、ときく。

すると答えはノー。

こうして正社員の内定を、あっさり取り消すことになってしまった。

しかし、全くと言っていいほど後悔はなかった。

毎日きれいな景色に囲まれ、快適に過ごしているうちに、
いつのまにか契約期間の3か月間が過ぎようとしていた。

そろそろ次にどうするか考えなければならない時期が来ていた。

ありがたいことに、病院からはかなり早い時点で契約延長のオファーを提示されていた。

この美しくて、優しい人たちがいっぱいいる小さな町を愛していたけれど、
とどまるつもりはなかった。

美しい景色を毎日見て、心に栄養をもらったせいか、
前回はだめだったICUのポジションへ、再び挑戦してみようという元気が出てきたのだ。

そして何件か応募して、今回はICUへの内定をもらうことができた。

PCUの内定をもらえたのとはまた別の、シアトル近郊の病院が採用してくれたのだった。

こうして11月、再びまたシアトルへ運転して帰ることになった。

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  • アラフィフ、バツイチ、小梨、というスペックです。ままならない日常で思うことをつづっています。不治の厨二病を抱えて生きています。看護師をしながら、アメリカのいろいろな町をまわっています。メニューのお問い合わせからメッセージ下さい。

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