ニューヨークの病院で働いて その①
公開日:
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最終更新日:2023/06/27
NY, 旅 / アナログ・ノマド, 日々
NYCの病院の仕事が決まって、まず考えなければならなかったのは、
仮住まいをどうすべきか、ということだった。
こちらの記事に書いたとおり、
大西洋沿岸に1年間暮らして
住んでいたアパートからマンハッタンまでは、
電車で1時間強で行くことができた。
パンデミック前は、「普通」の仕事をしていて、
平日はNYCまで、電車やバス通勤をしていた人たちもいたのだった。
「普通」とは、
いわゆる9時‐5時、月‐金のオフィスワークのような仕事で、
私がやるような12時間勤務で、週3日という仕事は当てはまらない。
今回も、夜7時から朝7時までの夜勤なので、
始発、終電の時間内に収まっているので、
「技術的に」可能であるか、といえば、そうだった。
例えば、次の日が休みだったら、全然OKだった。
しかし問題は連勤で、次の日も働かなければならない場合である。
朝7時までの勤務、といっても、
引継ぎなどが長引いたりしたら、職場を出るのは下手すると8時過ぎ。
そこから駅まで行き、1時間に一本しかない電車のタイミングがあわなければ、
電車に乗るのは10時前後。
そこから2時間弱で、家に帰宅するとすでにお昼前。
シャワーを浴び、仮眠をとって、
午後4時の電車に乗って、再びマンハッタンまで戻るためには、
3時ちょっと前に起きなければならない…
といったように、わざわざ3時間の睡眠をとるために、
往復4時間近くも電車で行き来するのは、
私にとってすら、狂気の沙汰以外に思えなかった。
というわけで、3か月間の契約期間の間の仮住まいを探す必要があった。
これまでの短期派遣の場合と違って、
今回は2時間弱で帰れるところに自宅がいまだにあり、
荷物などの心配をしなくていいこと。
なので、とにかく最低限のスペースがあって、
眠れればそれでいい、という感じだった。
ならば、ホテルに泊まればいいんじゃないか、と
よく言われた。
しかし、ニューヨークのホテルだとどんなに激安でも100ドルを超えるし、
チェックインがたいていは3時過ぎになるので、
夜勤明けの利用となると、不都合が多すぎた。
そうなるとエアビーのような民泊や、ルームシェアを探すのが
現実的な選択肢だった。
ニューヨークには8年間住んでいたから、
土地勘やだいたいの相場などもわかっていたし、
部屋探しはスムーズにいくだろう、と思っていた。
しかしパンデミックを経て、世の中全体の状況も変わっていたのと。
NYを離れてから7年もの歳月が過ぎていて、私自身がその当時とは違っていた、
ということもあって、勝手が違うことが多く、それなりに手こずった。
悩んだ末、日本からの旅行者や学生が多く利用する、
ゲストハウスの部屋を3か月契約することにしたのだったが…
(続く)
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