年を取ったと思うとき、の第三弾は、
やたら涙もろくなった
である。
もともと情緒不安定の泣き虫のへたれだったけど、ここ数年それにしても、と思うことがあり、
悲しいかな、加齢のせいかなと思わずにはいられない。
最初にやばいな、と思ったのは2年前、ミュージカル食わず嫌いがなおるきっかけとなった「Wicked」を観に行った時のことだった。
百歩譲って、この作品が死ぬほど素晴らしいことをさっぴいたとしても、泣きすぎて、
公演中、ほとんど涙ぐんでいた。
予備知識をほとんど仕入れずに行ってみたら、
自分の予想に反して、がっつりした女同士の友情物語だったことに、がつんとやられてしまった。
そして主人公エルファバと、自分のこれまでの人生をオーバーラップさせずにはいられず、極限の感情移入をしてしまったのである。
自分でもやばいと思うのは、こうして2年の月日がたっているというのに、
このミュージカルの場面を思い浮かべると、いまだに追体験で涙ぐんでしまうのだ。
次に涙もろさを爆発させてしまったのは、愛読しているブログで、
筆者である方が母の立場から、私とちょうど同世代にあたる子供を持たない娘さんにあててメッセージを送るという投稿があったのだ。
健康上の問題で、結婚をしていても子供がいない娘さんに対して、
「自分は娘のあなたを持つことができて幸せだった。あなたがその幸せをもつことができないということは、悲しい。だからいっそう、私はあなたの幸せを心から祈っているし、あなたはきっと子供がいない人生の中での幸せをみつけられると信じてる」
そんな内容だった。
その投稿を読んで、声こそあげなかったものの、
涙がとどめなく流れて、号泣状態になってしまったのだ。
20代、そして30代前半でも、ここまで自分の感情をコントロールできずに泣いてしまうことはなかった。
調べてみると、科学的な根拠は見いだされてないものの、
年を取って涙もろくなったと感じる人は多いみたいだ。
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