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再び、旅へ その①

今年の初め、なんとかICUの看護師としての2年目を迎えることができた。

この日を2年間ずっと待ちわびていたし、
一日も早く再びトラベルナースに戻りたい気持ちではいた。

しかし、一つの大きな障害があった。

契約しているアパートの契約が、5月まであったのだ。

いくつかの選択肢があった。

1つは、そのまま5月の契約が切れるまで、今の職場で働き続けること。

世の中の大多数のまっとうな人たちなら、この選択肢を選ぶであろう。

しかし、以前からこのブログの記事を読んでくだっさている、
大変有難い読者様だったらご存じの通り、
私は、まっとうから程遠いところにいる人間である。

折しも大量離職があって、
馴染みの先輩や、マネージャーたちがいなくなり、
だいぶ働きにくさを感じていた時だった。

なので、5月までとどまりたくはなかった。

では、とっととトラベルナースに戻るということになるが、
そうなると、アパートの契約と折り合いをつけて、
どう働いていけばいいのか、と考えなければならない。

まず考えられるのは、シンプルに契約満了前に退去すること。

このアパート入居した時は、秋の閑散期だったので、
通常は払わなければならない、敷金にあたるデポジットを払わなくてよかった。

なので、デポジットを失う心配はしなくてもよかったのだったが、
違約金に加えて、次の入居者が決まるまでの家賃を払い続けなければならない、
と契約書に書いてある。

次に考えられるのは、仕方がないからこのまま5月まで家賃を払い続け、
仕事先の近くに安い仮住まいを借りて、両方の家賃を払うというオプションだった。

最悪のシナリオといえば、違約金を払い、
なおかつ5月まで新たな入居者がみつからず、家賃を払わないければならない、
という状況だろう。

第二のオプションも、契約満了の5月まで払わなければならないが、
違約金の分がなくてすむ。

では、どこで働こうか?

家賃を2か所払わなければならないので、贅沢はできない。

なるべく安くすみ、快適なところがいい。

こうして書いてみれば、至極単純なことのように見えるが、
実際は、安い家賃ですむ地域だと、
それに伴い、お給料も低かったり。

お給料がよいところだと、
仮住まいの家賃が高くなってしまう。

ちょうどぴったりな仕事があっても、
働く期間があわない。

競争がすごくて、多分私はその仕事はゲットできなさげ。

…などといった感じで、
どうにもこうにも、決まりがたかった。

最終的な落としどころになったのは、どこかといったら、
なんだかんだと言って、私はその時のアパートと立地が気に入っていて、
なるべく長く居たい、という気持ちがあったということだった。

とういわけで、通おうと思えば通える範囲の勤務先、
ということで、ニューヨークシティの病院で働くことになったのだった。

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  • アラフィフ、バツイチ、小梨、というスペックです。ままならない日常で思うことをつづっています。不治の厨二病を抱えて生きています。看護師をしながら、アメリカのいろいろな町をまわっています。メニューのお問い合わせからメッセージ下さい。

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