あきらめと惰性の間 〰 続・就活で起きた奇跡 ①

語らせてくれ

誰もが、とわは言わないが、多くの人が惰性で続けているものがあるのではないだろうか。

(ひがんでいるわけではないが)結婚生活とか、嫌だけれど何とか耐えられる程度の職場とか、腐れ縁の友情とか。

私の場合、それは、病院への就職活動だった。

こんなはずじゃなかった… その4〰 夢破れて

就職活動で心が砕け散ったとき

闇の中にいた数か月間

過去の記事で紹介したように、私は正看護師になった直後の就職活動で、かなりのトラウマを負い、

一時期、廃人レベルまでおちいっていた。

 

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数か月たった後、普通の生活ができるまでは立ち直ったものの、

新卒の時期を逃したということもあり、病院への就職は限りなくあきらめていた。

また、当時はまだ相当の氷河期だったので、私よりもあきらかに条件のいい他の看護師たち…若い・看護学士持ち・ネイティブスピーカー…の3拍子そろった子たちですら、病院に就職できずに、

老人ホームで働いているのを目の当たりにしていたので、自分が病院へ就職するのはほぼ、不可能なことのように思えていた。

しかし、時間がたいていのことを解決するというのと、習慣が恐ろしい、

というのは本当のことなんだな、と身につまされた。

登録を解除するのも面倒くさかったので、就職絡みの通知のメールを定期的に、というか、ほぼ毎日、受信していた。

たいていは中身を見ることなく、速攻にデリートしていたが、

たまに魔がさしたように、読んでしまい、さらには、ちょっとよさそうだったら、応募してしまう、なんてことまでなっていた。

だが、もちろん、相手側から全く反応はなく、お祈りメールすら来ない状態だったので、

感覚としては、懸賞に応募したりだとか、惰性で宝くじをつい買ってしまう、というのに近いものがあった。

また、たとえ本人が諦めていたとしても、他の人はそうでなかったりする。

病院で働いている知り合いの看護師から連絡が来て、

自分の部署で求人を出しているから、応募してみないか、と言われる。

自分は病院の経験も、看護学士も持ってないから、多分ダメだと思いますよ、

と答えても、私が口をきくんだから、今回は大丈夫だから、とはっぱをかけられる。

そこまで言われて、断り続けるのも失礼だと思うので、応募すると、

それなりの手ごたえがあったりして、ちょこっと期待もしてみたり。

でも、最後の最後で、結局、ダメということが数回続いた。

落ち込むことは落ち込んだけれど、これ以上ないぐらいにひどい経験を以前にしていたわけだから、

傷つく余地もすでに残っていなかったのだろう。

ただ、知り合いに口利きしてもらっても採用されない自分って、よっぽどダメなんじゃないか…

という疑問につきまとわれた。

そして、すでにボロボロだった自尊心がさらに叩きのめされたのだった。

その間、複数の老人ホームで働いていたけれど、どこでも程度の差こそはあれ、

仕事はきつく、理不尽なことが多かった。

こんな生活が、定年までずっと続くのだろうか。

生活費の安い、他の州へと引っ越した方がいいのだろうか。

そんなことを思いながら、気持ちとしては諦めながらも、惰性で求人広告は、なんとなくチェックし続けていた。

 

 

 

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