ひとすじの光 〰 続・就活で起きた奇跡 ②

語らせてくれ

去年の初夏、思い立って看護学士取得のために、通信教育を始めた経緯はこちらの記事に書いた。

アメリカで通信教育で看護学士取得(RN-BSN Program) ① 始めるまで

この頃から、知り合いの病院浪人(病院で働きたくても働けず、老人ホームなどで働いている)仲間の看護師たちが、

晴れて病院に就職できたという噂を耳にするようになった。

また、心なしか求人も以前と比べてだいぶ増えてきているような気がした。

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これは看護師に限ったことではなく、

町中のいたるところに、”Hiring” や “Help Wanted”の張り紙を見かけるようになったから、求人状況はだいぶ上向いてきたのだろう。

私が受信するほとんどの求人メールは、日本でいえばリクルートなどの求人サイトを運営する会社が

定期的に発行しているものだったけれど、中には病院から直接送られてくるものもたまにあった。

それは以前に応募した病院だったり、または求人サイトや看護師向けのサイトなどからの個人情報が漏れているのか、

全然知らない病院からも来る場合もあった。

たいていの応募条件は、「要・病院勤務の経験2年以上」などとされているのがほとんどで、

一斉配信しているのだとしても、もう少し注意を払って送り先を選んでくれればいいのに、と思う。

そんなわけで、私にとっては無意味な求人がほとんどだったのだけど、ある日、

「新卒・未経験の応募歓迎」と、滅多に目にしないフレーズを応募条件の中に発見したのだった。

しかも送り先の病院は、遠く離れた他州からでもなく、

なんとニュージャージーにあるそれなりに有名な病院からだった。

自宅からは決して近くではないものの、1時間ぐらいの運転で余裕で行ける距離である。

そんなわけで、自宅のパソコンでその求人のメールを読んでいたところだったので、

慣れたもので、サクッと、期待することなく、早速応募した。

すると驚いたことに、翌日に病院から返信が来ていて、オンラインで適性検査を受けるよう、指示された。

さっそく、心理テストタイプの適性検査を嘘をつきまくって回答し、

(私は楽観的です、に「とても当てはまる」なんて嘘八百を並べた。)見事、パスしたのだ。

そして、その1週間後には、面接に行くことになったのだ。

新卒の時の就活に失敗して以来、それでも折に触れて、病院に応募し続けてきたとは、一つ前の記事で書いたが、

あきらめと惰性の間 〰 続・就活で起きた奇跡 ①

実際に、病院から何らかの反応が来た件数は、片手の指にも満たなかった。

そして、実際、病院に赴いての面接まで進んだというのは、今回が初めてだったのだ。

求人状況が改善しているのと、何よりも看護学士取得のコースを受けている、

と履歴書に明記したことが、効果を上げたとしか思えなかった。

さらに、同時に募集していた系列の別の2つの病院の面接も受けれることになり、

来週以降、合計3つの面接を受けることになったのだ。

ここまで来ると、あれほど打ちのめされていた私ですら、さすがに期待し始めた。

3つも受けるなら、そのうち一つぐらいにはひっかかるのではないだろうか、と。

しかし結果はというと、見事に惨敗だった。

3つとも受けて、3つとも不合格だったのは、さすがに落ち込んだが、

私にとっては勝手知ったる経験のことこの上なかったので、やりすごすことはできた。

フルタイムで老人ホームで働き、看護学士の通信教育も日々、進めるだけ進めていたから、落ち込む暇もなく、

その2つを両立することに精を出し、求人のことはあまり考えなかった。

老人ホームの仕事はきつく、日々、理不尽なことに対処していけなければならない。

昨年、新たにNYで日本人のお友達と知り合うことができ、

そんな愚痴を聞いてもらえる機会ができたことは、幸運なことだった。

休日に、彼女たちに会って、憂さ晴らしができるようになったのは、

以前と比べれば、だいぶ生活の質が上がったっと言ってもいい。

そんなささやかな幸せをかみしめて、このまま、老人ホームで働き続けるしないのかな、

といった諦めの心境にもなっていた。

そんな中、再び、他とは異なった求人メールを受け取ったのだった。

 

 

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