元旦那の苗字で生きて

NY

今現在、(というか、おそらく今後も)バツイチ、シングルの私だが、

アメリカで生活する上で、別れた元旦那の姓を名乗っている。

なぜ旧姓に戻さないのか、と特に日本人の方に言われるのだが、

多分、よっぽどのことがない限り、このまま元旦那の苗字でいると思う。

以下、何故だか説明させていただきたい。

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そもそもどうして旧姓にもどさなかったのか

私が離婚したとき、ちょうどグリーンカード申請の手続き中で、

そのような時に、苗字をかえてしまうと、移民局が混乱して処理が遅れるといろいろなところで言われているのを耳にしたのだ。

当時、特に旧姓に戻す必要もメリットもなかったので、そのままにしてしまったのだ。

すぐに再婚できると思っていた

こうして公共の場で書くのも恥ずかしいと承知の上だが、見事に結婚生活の夢に破れた私だったが、

また新しい家族をつくりたいという夢はおおいにあった。

まだ子供が生める年齢で再婚する気が、満々だったのである。

なので、再婚したら新しい旦那さんの苗字に変えればいいや、ぐらいに思っていたのだ。

今の私から、当時の私にひとごと。

「根拠もなく、夢みてるんじゃねえよ」

苗字を変えるのはめんどうくさい

日本に新たに導入されたマイナンバーにあたるソーシャルセキュリティ番号、銀行口座、運転免許証、看護師免許…

こうしたそうそうたる身分証明書の面子がすべて、元旦那の旧姓で登録されていた。

それらを変えるためには、裁判所に行ってだとか、聞くだけでも面倒くさいことこの上なかったので、心が折れてしまったのだった。

ミドルネームに憧れてた

元旦那の英語名の姓を持っていることに対して、横文字の苗字に未練があるのかと遠回しに言われたことがあった。

別にバリバリの日本人で、アジア人顔なので、

英語の苗字をもっていてもシングルの人間としては不自然なことこの上ないのだけど、

実は昔からミドルネームには憧れていたのだ。

今現在、私は旧姓をミドルネームにしている。

日本関連の連絡先には、全て旧姓で通している。

ちょうど、

惣流・アスカ・ラングレー

みたいに名乗っているのだ。

サーセン、エヴァ世代なもので…

英語名は便利

私の旧姓は割とシンプルで、かつ某日本企業と同じ名前なので、

アメリカ人にも馴染みがあると信じて疑っていなかった。

しかしである。

電話などで、旧姓のつづりを説明しても、間違って登録されていたり、

何度も繰り返さなければいけないことが多々あった。

最初は私の発音が悪いせいかな、とは思ったけれど、元旦那の姓だと一発でOKなのだ。

また私がメインで使っているメルアドはしばらく旧姓のままだったのだけど、

それでアパートの申し込みや、仕事の応募などすると、相手によって、いまいち反応が悪かった。

しかし、英語の姓に変えたところ、良くも悪くも目に見えて、反応がよくなったのを実感したのである。

アルファベット順

旧姓はあいうえお順でいうと、結構後ろの順番になってしまったが、

元旦那の姓はABC順でかなり上位にくるのだ。

しかし、AndersonとかBrownとかトップバッターで呼ばれるほどでもなく、

ほどほど心の準備ができたちょうどよい時に順番が来るので、

せっかちな私にはこの上なくありがたいのだ。

元旦那の姓が、WinchesterとかZeller とかだったら、とっとと旧姓に戻していたかもしれない。

シンプル

英語の名前は便利、で述べたことの繰り返しになってしまうかもしれないが、

元旦那の姓はシンプルでわかりやすい。

だが、ありそうでない苗字で、ネットで検索してもほぼ元旦那の身内で占められてしまっているという感じなのだ。

プラス、私の日本名のファーストネームだと、今のところ地球に一つしかない名前なのだ。

このユニークさを捨ててしまうのは、ちょっと惜しい気がする。

 

以上、たらたら述べてきたけど、自分の好きで元旦那の姓を名乗っているのだけど、

アメリカに残る場合はこのまま、死ぬまで元旦那の名前で生きるのかと思うと、

なんとも言えないやるせなさを感じなくはない。

最後になるが、全く男っ気のない私がどうして英語名をもっているのか皆、不思議に思うようである。

いみじくも、看護学校時代の私のクラスメートが質問した。

「xxx(私のファーストネーム)、あなたって、赤ちゃんの頃、養子にされたの?」

 

 

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