アメリカの正看護師〰准看との違い、多様なポジション (2020年2月 追記有り)

NY

日本で自分が患者だった時は、看護師さんが正看護師か准看護師かどうかなんて意識したことがなかった。

アメリカにいても、自分が看護師にならなかったら、特に気にすることなどなかったと思う。

ただ看護師本人として働く立場となると、大問題となってくる。

アメリカにおいて、正看と准看、何が違うのだろうか?

まずは給料が違う。

少なくともだいたい同じ経験年数で、$10は違うとみていい。

そして次に、これがお給料の違いにつながっていくのだと思うけれど、選べる仕事の幅が全く違うといっていい。

 

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普通の人が看護師ときいて、真っ先に思うのは、病院に勤務する看護師だろう。

今現在、新規で病院に採用される場合、間違いなく正看でなければならず、

さらに4年制の学位を持っていることがほぼ必須の条件となっている。

 

2020年 2月追記

NYやカリフォルニアなどの大都市圏だと、やはり病院への就職は、

特に新卒の場合だと、「正看で4大卒」というのが採用の基本という感じです。

しかし、私が実際に勤務したルイジアナの病院では短大卒の正看が大量に採用され、

ICUなどでない一般病棟だと、人手不足により新卒の准看も働いていました。

シアトル郊外の病院でも、少なからぬ准看が働いているのを見たので、

今の状況だと、大都市以外なら、准看でも病院で働くチャンスは多分にあるといっていいかもしれないです。

 

それと、日本だと学校の保健室にいるのは養護教員で、「看護師の先生」なのだけど、

英語では School nurse であり、先生ではなくあくまでも「学校の看護師」という身分である。
このスクールナースになるのも、正看でやはり4年制の学位を求められることがほとんどだ。

では逆に、准看はどんな所で働いているのだろう?

昔は准看でも病院に採用されていたのだが、今現在はほとんどが老人ホーム、そして訪問看護関連がほとんどだ。

それに、開業医や、美容整形外科クリニックなんかも加わると思う。

アメリカの場合、正看と准看の差は、ただ病院で働けるかそうじゃないかの差だと思ったら大間違いで、日本の看護師像からあまりにもかけ離

れれているようなポジションがあったりする。

診療看護師 (Nurse Practitioner, NP)

これは日本人にはかなり、なじみのない看護師だと思う。

修士号か博士号を持ち、看護師でありながら患者を診察し、薬を処方することができるのだ。
プラクティショナーという名がついている通り、自身のクリニックを開業することもでき、

自分が院長になり、”部下として”医者を雇うナースプラクティショナーもいるとのことだ。
ここらへんは、日本人的感覚では、不思議に思えてならないだろう。

法廷コンサルタント看護師 (Legal nurse consultant)

こちらはまさに訴訟大国アメリカならでは、という看護師の仕事で、看護絡みに関する訴訟のアドバイスのために、

法律事務所で働いたり、さらには製薬会社、病院の法務部門などでコンサルをするといったポジションだ。

麻酔専門看護師 (Certified Registered Nurse Anesthetist, CRNA)

ナース・プラクティショナー同様に修士号が博士号が必要で、

看護師でありながら麻酔医のように、手術などの際に麻酔を打つことのできる看護師である。

看護師を目指す子たちの中では、この麻薬専門看護師を最終目標にしている子も少なくはない。

というのは、収入が人によっては医師に並ぶくらいになる場合もあるからだ。

 

…この他にも、いろいろ多様な正看護師の仕事があるが、また機会があったら紹介したいと思う。

 

 

 

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