はじめまして

子供のころ40歳というと、中学生ぐらいの子供が二人ぐらいいて、もっと人生に達観しているような
イメージがあった。

だが、実際に自分がその年齢になってみたらどうだろう。

驚くほど20代、下手すると10代の自分と全然変わってないというか、
思っていたよりもかなり子供っぽい、と自分で思ってしまう。

大学を卒業して、一つの企業に勤めず、
多くの会社、業種すらも転々としてきた。

生活の基盤が北米に移ってから、はや10年。

わずかな期間の結婚生活で子供ができることもなく、
この年にもなっても、いまだに非正規採用労働者。

そんなわけで、よくも悪くも、あまり責任を負わなくてもいいポジションにいるところが、
どうも大人っぽさを欠く原因になってしまっているのかもしれない。

同じ立場にいる人なら、きっと誰でもアイデンティティ・クライシスに陥ってしまっていることだろう。

「結婚もしてなく、子供もいない。かといって、ちゃんとしたキャリアがあるわけでもない。
私って何なんだろう?」

子供のころ、こういった現状が待っているとは知らず、
せいぜい子育てや仕事にうんざりしているんだろうな、と何となく想像していた。

そんな未来は嫌だ、と思って、このような現状を選んだのかもしれないけど、
子供だった私に言ってやりたい。

子育てや仕事をしなくてよくても、うんざりするし、
もっと救いようがないかもしれないよ、と。

私の知る限り、現実でもフィクションの世界でも、
今の私のような40女の前例をみたことがない。

というわけで、先が見えないけど、日々手探りでやってくしかない。

そんな日常について思うことを、記録していきたい。





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