今年の初めは失業していたり、忍び寄る、四十路になる日に怯えていたり、
と、気持ち的にかなりもやもやしていた。
転職難と借金苦と
40の誕生日への悶絶
そんな中、気分転換で見た某海外ドラマにはまり、主演の俳優さんに一目ぼれしてしまったのであった。
ネットの動画配信で、そのドラマを毎日見るのはもちろんのこと、
ありとあらゆる情報をネットで集め、彼のことを知れば知るほど、ますます恋に落ちていったのだった。
そのドラマが彼にとって出世作で、世界的にはメジャーでない俳優さんだったので、
あまりグッズなども出まわっておらず、
そんな数少ないポスターやパンフレットなどを見かけては、アマゾンで購入したりした。
なかなか仕事が決まらなかった時も、彼の主演するドラマを見ている間は幸せで、気にならずにいられた。
そうこうしているうちに、仕事が決まり、これまでで初めて、夜勤専従で勤務することになった。
新しい職場に慣れること自体もプレッシャーで、
加えて、夜勤のリズムに体が慣れるまで、しばらくは、かなりストレスを感じた。
その期間を、私はそのお気に入りの俳優さんの妄想をすることで、何とか乗り切ったのである。
どういう設定かというと、
彼が私の旦那さんで、私が夜勤が終わって「帰るコール」をする。
すると、家で待っていてくれている彼が、お風呂にお湯をはり、
朝食のサラダのレタスを、洗って、ちぎって用意して待っていてくれる、というものだ。
妄想していたそばで、
「それじゃ旦那じゃなくて、嫁だろうよ」と自分でも突っ込んでいたけど、
どうせ妄想するなら、もっとイタイタしく、派手な設定にすればいいのに、と我ながら思った。
誰にも遠慮することなどないのだし、そんなささやかにしなくてもな、と思うのだが、
この程度の妄想しか浮かばないのである。
妄想することすら、年を取ると、体力がなくなり、衰えていくものなんだろうか、とも思ったりした。
それを言うと、その対象となる俳優さん自体も、そういった意味で、
私の無意識があえて彼を選んだのかな…という、気もしないではなかった。
というのは、その俳優さんは数年前に、実は病気で亡くなられているのだ。
まだ生きていたら、ファンの集いなどあったら、国外でも、
仕事を辞めて行っちゃいそうなぐらい、好きになっているのだが、それをしようにもできないのである。
もちろん、そこまで好きな人がこの世にもういないということは、とても悲しいし、残念なことなのだけど、
半面、がっかりしたり幻滅したりすることが、今後はないわけである。
そういった意味では、妄想する対象としては、安全で、完璧な対象を選んだと言えるかもしれない…
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コメント
初めまして、藤川裕介といいます。
先日年末に家族でNYに5日間行きました。
長女が20歳になったのでその祝いもかねての旅行でした。
パークAvのホテルに泊まり楽しめるかと思いましたが、自身が思っていたより
面白くなく少し残念な気持ちで帰りました。
現地の人の対応にもあまり感心しませんでした。
一応医療人ですので話も興味深く拝見しております。
少し暗い感じの記事(失礼)もなかなか素敵です。
もう少しNYのことを知りたいのでこれからも拝見します。
よろしくお願いいたします。
またメールさせていただきます。
藤川さん、コメントどうもありがとうございます。
年末にこちらにいらっしゃってたんですね。
私も住む前にニューヨークに旅行で来たことがあったのですが、
印象はよくありませんでした。
他のアメリカの町に比べて、重苦しく、きれいでないように思えて…
住んでいる今でも、不満に思うことは多々あります。
おっしゃる通り、対応の悪い人も多いです。
こんな、つたないブログを、読んでくださって、
とても、とても嬉しいです。
こちらこそ、よろしくお願いいたします。