2020年の夏、パンデミック下とはいえ、
豊かで充実したひと夏を、カリフォルニアで過ごすことができた。
再度ICUの求人への応募をし、
今回は無事にポジションをゲットできた経緯については、
前記事に書かせてもらった。
カリフォルニア 2020年8月〰11月
11月の初め、新しい仕事へ向けて、
8月に来たルートを、今回は北上することになった。
できれば、再び絶景続きの海沿いのルートを取りたいところだった。
しかし、その時期はちょうどカリフォルニアの各地で、深刻な山火事がいたるところで多発していた。
前回シアトルから来た海沿いの美しい道も、ご多分にもれず山火事の影響を受けて、
一部が閉鎖されていた。
といったわけで残念だったが、今回は海の見えない内陸の高速を通る最短ルートを通ることにした。
当時は大統領選が佳境に入っているときで、
世の中全般的に、何となく不安な雰囲気が蔓延していた。
希望通りICUのポジションをゲットできて、未来への期待でいっぱいではあったのだけど、
そんな世の中の雰囲気を受けて、何となく不安な気持ちにはならずにはいられなかった。
そして、その予感は残念なことに的中してしまうことになった。
希望をもってはじめたICUでの仕事ではあったが、
いろいろな問題があってうまくいかなかった。
それでも必死の思いで得たポジション。
何とか歯を食いしばって、他へ転職できる時期が来るまでは、
なんとか耐えようと思っていた。
しかし、そんな時だった。
とある病院のマネージャーから、連絡が来たのだ。
このシアトル近郊の病院の内定をもらった時、
実はもう一つ別の病院からも内定が出ていた。
その病院は、得られる経験のことを考えると、
シアトル近郊の病院よりは条件的には勝っていた。
しかし、その病院のある場所がかなりの僻地であるため
生活の困難は相当なものになるであろう、ということが予測できたので、それなりに迷ったのだが、結局はシアトル近郊の病院を選んだのだった。
それで、シアトル近郊の病院で壁にぶちあったっていたいた時に、
内定を断った、その僻地の病院のマネージャーからの連絡があったわけである。
今、どうしてます?
こちらではまだ募集をしています。
もしあなたの気が変わったのなら、いつでも待っていますよ。
そんなことを言われてしまったのだ。
YES
私の気は完全に変わってます。
なので、マネージャーのその連絡に私は二つ返事でYESと答えた。
こうして、今度はシアトルからバージニアへ移ることになったのだった。
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