新たな目標

アメリカ看護師関連

コロナ病棟の勤務をきっかけに、
ICUで働いてみたい気持ちが芽生えてきたのは、
前回の記事に書いたとおりである。

シアトル 2021年4月〰7月

なりたかったけれど、なれるかどうかわからなかった、
トラベルナースに無事になることができて、自分では満足していた。

しばらくはずっと、
自分がもういいやと思えるまではずっと、
アメリカのいろいろな町をトラベルナースとして、
旅していくつもりでいた。

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しかし、こうしてパンデミックが起こった。

一時的とはいえ、人余りによる勤務時間の削減を受けたことにより、
派遣労働者という、不安定な立場を改めて自覚させられ、
今後の見通しについていろいろ考えざるをえなかった。

また、コロナ病棟でICUナースと働くことにより、
Med-Surgナースとしての働き方について、
思いを巡らさずにはいられなかった。

長い老人ホーム勤務を経てから、
念願の病院での仕事を得ることができて、
私はすっかり満足していた。

そしてトラベルナースにもなることができたので、
もうこれ以上は望むことは何もないと思っていた。

しかし病棟での勤務は、勤める病院によって多少の差はあるにしても、
おおむね、きつかった。

どんな仕事でも大変だし、何かしらきつい面はあるというのが、
真実だとはしても。

始業から終業まで、息をつく暇がないMed-surgナースに比べて、
ICUナースたちはそれはそれできっと大変なことはあるのだろうけれど、
だいぶ余裕をもって仕事しているように見えた。

とはいっても、Med-surgナースとしてもまだまだ今いちな自分が、
さらに高度な知識や技術のいるICUナースを目指すのは、
大それたことのように思えた。

それでも、いちがばちか、ということで、
求人を調べてみた。

するとシアトル周辺で、未経験でも応募できるICUの募集が何件かあったのだ。

すかさず応募してみると、すぐに返事が来て、面接がセッティングされ、
俄然、手ごたえを感じた。

しかし最終面接までいけたものの、結局は内定はもらえなかった。

そもそも最初からダメ元だったので、さほど落ち込まずに、
戦略を変えることにした。

いきなりICUを狙うのはやはりハードルが高かったので、
その下のステップダウンやPCUという、
ICUとMed-Surgの中間の部署を狙うことにしたのだ。

ステップダウンのPCUでしばらく経験をつめば、
ICUへも採用されやすくなるだろう、と踏んだのだ。

その戦略は見事に功を奏して、
シアトル近郊の2つの病院のPCUから内定をもらえて、
トラベルナースの契約が終わり次第、内定を受けた病院に
正社員として働くことになったのだった。

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