続・夜勤専従で働いていたとき

アメリカ看護師関連

ニューオーリンズの病院で働き始めてから今に至るまで、
私は夜勤専従で働いている。

数年前ニューヨークでも、老人ホームで夜勤専従で働いていたことがあって、
過去記事に書かせてもらった。

夜勤専従で働いていたとき

その時と今では、老人ホームと病院、8時間勤務と12時間勤務と異なる点があり、
同じ夜勤専従でも、実際に両方体験してみてだいぶ違うな、と感じている。

今回はその点について書かせてもらおうと思う。

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8時間シフトで働いていた時は、週5日の勤務だった。

しかし、12時間勤務だと週3日の勤務であり、休みは週4日と、
働く実感としてはだいぶ違う。

労働時間が長いとはいえ、週3日かしか出勤しなくていいとうのは、
私としてはかなり嬉しかった。

しかし、この点は実は諸刃の剣で、
もしめちゃくちゃ大変でキツい日だった場合は、
12時間が永遠のように感じられるのだ。

そして、看護師の経験のある方なら皆さん納得のことと思われるが、
看護師にとって「大変な日」とは、12時間ほぼノンストップで、
トイレに行くのも憚れるような、動きっぱなしの苛酷なものとなるのだ。

そして、そういう時はなんだかんだと残業になだれ込み、
実質14時間労働、ってなことになってしまうのだ。

8時間労働の時と何が違うかと一番感じたかといえば、
連続勤務で次の日も出勤しなければいけない場合、
8時間勤務の場合、次に出勤するまで16時間ある。

しかし12時間勤務の場合だと、12時間で、
ニューオーリンズの職場では、ほとんどの日が実質14時間労働という感じだったので、
結局は、次の日に戻ってくるまで10時間しかないのである。

10時間というと、それなりにまとまった時間のように見えるが、
遠距離通勤をしなければいけなかったりすると、十分な睡眠時間がとれなかったりする。

特に寝つきの悪いタイプだと、悲惨である。

ただでさえ寝付けないというのに、夜勤専従の場合は、
太陽がこうこうと照るなか、寝なければいけないという、
自然の摂理に完全に逆らうことをしなければならないのだ。

私は寝つきが悪い方ではあるのだが、
肉体的消耗が激しかったから、たいていは眠ることができた。

しかし、たまに精神的に高ぶるようなことがあった時、
(たいていは、ものすごく精神的にストレスを受けた時)
極限まで疲れているのに、結局、一睡もできず、
そのまま、また出勤しなければならない、という地獄をみた時も幾度かあった。

そんなわけで、大多数の人は、夜勤で働くことは避け、
日勤で働くことを選んでいる。

私もそのつもりでいた。

夜勤として採用されたが、
日勤の枠が空き次第、日勤に移動させてもらおうと思っていた。

しかし、実際に勤務し始めて、日勤に移ろう、という気持ちは見事に消え去った。

以下、その理由をあげていきたい。

時給が違う

やはり夜勤で働きたいという人は少数派で、
しかし24時間動いている医療機関は、誰かしらが働いてもらわなければ困る。

老人ホームなどの場合は、たいていの患者さんは寝てくれるので、
深夜にしなければいけない作業はあまりない。

しかし病院の場合は、ERからひっきりなしに患者さんが流れてくるので、
やることは、日勤とさほど大差ない。

そうなると、大多数が働きたくない夜勤の人員を確保するために、
何かしらのインセンティブを施す必要がある。

それは、まあ、ずばりお金であり、
たいていの病院だと、夜勤の場合、日勤の時給に3ドルから5ドル上乗せられるのである。

そして、私が夜勤を続けようと思った、もう一つ決定的なファクターがあった。

何かといえば、駐車場である。

当然ながら、昼間は患者さんも来れば、外来のスタッフ、アドミ関連のスタッフと、
病院に来る総人数は、夜勤の時間帯に比べると桁違いに多い。

日勤のスタッフは、従業員専用駐車場を使わなければならず、
私が勤めていたニューオーリンズの病院のそれは、勤務先の病棟から徒歩15分以上離れたところにあったのである。

しかし、夜勤のスタッフだと、病棟に隣接した駐車場を利用することができるのだ。

徒歩15分の差は、私としては大きかった。

そして、ほぼ同じ仕事量とはいえ、やはり日勤の方が何かと忙しくて大変なことは事実で、
そうであるのに、時給が低いというのが、私としては納得できなかった。

そういうわけで、今に至るまで夜勤で働くことを選んでいる。

最後に、今現在、私が連続勤務する場合、どのような時間帯で動いているか、紹介させていただきたい。

だいたい朝の8時ぐらいに帰宅。

シャワーを浴び、朝食をとる。

メールチェック、ネットサーフィン。

だいたい10時ごろ床に入り、11時ぐらいに入眠。

午後4時半に起床。

シャワーの後に、身支度。

コーヒーか、紅茶。

夕食。

午後6時に出勤。

だいたい、こんな感じだ。

私は怠け者のヘタレなので、こんな感じだが、
私のルームメートで、やはり夜勤ナースをやっている子は、
早めに起床して、出勤前にスポーツクラブに行っていたりする。

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