3か月間ホテル住まいをして

アメリカ事情

トラベルナースの初仕事をした、昨年9月下旬から年明けにかけて。

私はホテル住まいをしていた。

…なんて書くと、さぞかし優雅に聞こえるが、
別にIT長者の人が住むような、
月100万円するような部屋に住んでいたわけではない。

実際はサムネイルの写真にあるような、
ワンルームの部屋に住んでいた。

とはいっても、
日本のワンルームマンションの部屋を借りていた経験があるのだけど、
それに比べて、キッチンも、ユニットバスもサイズが一回り大きくて、
ほぼアメリカの普通のアパートの台所とお風呂場のサイズと変わりがなかった。

本当のところは、airbnbなどを通じて、普通のアパートを短期で借りたかった。

しかし、私の勤務先の病院の近くには、
そういった、短期で借りられる物件がほとんどなかったのだ。

同じ病院にはもう2人、ほぼ同期で始めたトラベルナースがいたのだけど、
彼女らは高速に乗って20分ぐらい離れた町でようやくそういった物件を見つけ出し、
そこから通勤していた。

高速で20分と聞くと、一見、そんなに遠くではないように思えるかもしれない。

しかし、私のような運転が下手で、なるべく高速を避けたい人間にとっては、
15分とはいえ、かなりのプレッシャーとなる。

まして郊外とはいえ、腐ってもニュージャージーにあるので、
LAやNYCと比較にならないとしても、それなりに4車線ぐらいはあって、
通勤ラッシュ時などは、かなり混雑するのだ。

なので、モンタナやニューオーリンズの地方都市の運転に
慣れてしまった身としては、ハードルが高かった。

そんなわけで、高速に乗らなくても通勤できるエリアで、
3か月間の仮住まいを探してみるものの、
予算内に収まる物件はなかなかない。

お風呂・キッチン共用という条件だったら、
ないことはなかったのだが、
気ままな独り暮らしを何年もしてきた後だったから、
今更、他人とシェアしたくなかった。

とにかく、予算か、通勤条件のどちらかを妥協するしかなかった。

当時、借金を完済してたこともあって、予算を妥協することにした。

ワンルーム、1DKのアパートでもだいたい一月2000ドルぐらいの部屋しかない。

それで長期滞在用のホテルを調べて見たところ、だいたい同じような値段になることが判明した。

しかも、そのホテルがどのアパートよりも勤務先の病院に近かったのだ。

というわけで、生まれてホテルに長期滞在することを決めた。

よかった点

期間設定がフレキシブル
短期アパートだと、どうしても最低一か月単位でしか借りることができないが、
長期滞在ホテルとはいえ、ホテルはホテルなので1晩から何の問題もなく、
滞在することができるのだ。

後程、派遣会社の手違いで、契約期間が当初よりも2週間ずれ込むことになってしまった。

しかし、簡単に滞在を延長することができたのだ。
支払い方法がフレキシブル
Airbnbなどを通じれば、クレジットカード決済も可能だが、
普通のアパートの場合は、カード決済を受けつけてない場合が多い。

またAirbnbでも、予約した時点で一か月分の家賃を前払いしなければならない。

さらに、2か月目以降をもしキャンセルしなければならない事態になった場合、
条件が相当厳しく、ほぼ全額払わなければならないような感じなのだ。

私が滞在したホテルだと、予約は3か月間したが、
支払いは手数料なしで、週払いでできたので、便利だった。
掃除をしてくれる
長期滞在の場合は、週に1回だったが、
ホテルはホテルなので、部屋のお掃除とベッドメーキングに来てくれる。

追加料金を払えば、毎日、
または必要に応じて、お掃除をリクエストすることもできる。

掃除が苦になるタイプの人には、かなりありがたいのではないだろうか。

悪かった点

割高

悪かった点はまさに、この1点に尽きると思う。

同じ月2000ドル払っても、
ホテル住まいの場合はやはり、アパートに比べて狭いし、
キッチンの設備などもしょぼいものになる。

そして私が滞在したような、庶民的なホテルだと、
キッチンとベッドの位置が限りなく近い。

排気システムもあまりよくないので、
匂いが強い料理などをしようものなら、
自分のベッドに匂いが染みついてしまうだけでなく、
他の部屋にも迷惑をかけてしまう。

そういったわけで、オーブンなどもついてないし、
ガンガン料理をしたい人なんかには、向かないだろう。

今現在、私はAirbnbで一軒家の離れを借りているが、
アナログノマド生活を続ける中、また長期滞在のホテルを利用することもあるかな、とは思う。

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