今ひとたびの就活 (前編)

アメリカ看護師関連

今回の就活は2か月間と、これまでの就活の中では、かなり短かったといえる。
しかし、キツさや、土壇場のどんでん返しなどがあって、
幾度となく就活・転職活動を繰り返してきた私にとっても、
なかなか一筋縄でいかないものだった。

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前の記事で書いたように、
現在働いているリハビリ部門が他社へ売却される、
と発表された時点から、転職活動を始めた。

時は5月の終わりで、他社への売却は7月1日付。
失業してしまうまで、ひと月の猶予があった。
できれば、その間でブランクなしで、次の仕事がみつかればいいけど、
長期戦にもなりうる可能性もあった。

とにかくいつものように、ネットで検索して、
手あたり次第に応募する。

できればモンタナにはもういたくなかったけれど、
見込みがありそうな求人があったら、モンタナの病院でも応募した。
背に腹はかえられないのである。

テキサス、ニューヨーク州の過疎地、ノースダコタ、サウスダコタなど、
看護師が不足してて、比較的、経験がなくても採用してくれそうな
所は、数年前に、私が看護学校を卒業して、新卒の就活をした時と
ほとんど一緒だった。

地元の別の病院も含めて、ぼちぼち返事が来て、
面接までこぎつけはしたものの、かんばしくはなかった。

今に始まったことではないが、短期間で職を転々しているヒストリーが
足枷になっていた。
今回もなぜ病院を6か月でやめるのかと聞かれて、正直にそのまま答えても、
人によっては、信じてもらえてなかったのかもしれなかった。

ネットを通じて応募すると、履歴書がリクルーター達に閲覧され、
老人ホームの求人の紹介の売り込みなどを、向こうの方からしてきてくれたりした。

さらに意外だったのは、老人ホームのトラベル案件がかなり出ていて、
私でも受けようと思えば、受けれる状態だったことだ。

トラベル案件とは、だいたい3か月くらいの期間で、人手不足の病院へ、テンポラリーに
派遣される仕事のことである。

時給が普通に働く場合よりも、だいぶ高い。

さらには、その病院までの交通費、住居代なども補助され、
健康保険もつくという、かなりおいしい働き方なのだ。

私が病院で働きたかった理由のひとつとして、このトラベル案件をやってみたい、というのがあった。

老人ホームのトラベル案件もないこともなかったのだけれど、トラベル案件といえば、圧倒的に病院での仕事が主だった。

しかし、最近の求人状況の改善で、病院に就職できる看護師が増えたせいだろう。
そのしわ寄せが、老人ホームの人手不足につながり、かなりの老人ホームのトラベル案件が出ていたのだ。

それで、トラベル案件を扱うエージェンシー数社のリクルーターと話したり、登録したりした。

他の病院へ、就職したい。

でも、時間がかかって、貯金も尽き、生活が立ちいかなくなってしまったら、
数か月、老人ホームのトラベル案件をしてしのげばいいのではないか、と思っていた。

そんなわけで、1か月が過ぎ、7月になって、私は失業した。
夏真っ盛りという感じで、アパートの部屋にはギラギラ日差しがさす中、
ひたすら私はこもって、就職活動にいそしむしかなかった。

 

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